静岡県磐田市の税理士
大井 瑛里佳 です。
コロナ禍で起業に対する関心度がますます高くなっています。
起業では会社を設立する人と
個人で開業する人がいますが、どちらがいいのでしょうか?
今回は法人設立と個人開業についてのお話です。
準備が大変なのはどっち?
手続きの量が多い、時間がかかるのは法人です。
極端な話、個人開業は思い立ったらすぐにできてしまいますが
法人はスタートするまでに決めることがたくさんかかりますし
段階を踏む必要があるので、1日では設立することができません。
法人設立って何やるの?という方は
こちら を参考にしてみてください。
お金がかかるのはどっち?
お金がかかるのは 法人です。
法人は、定款認証の費用、法人設立登記費用、
場合によっては司法書士への報酬がかかるので、まとまった金額が必要です。
個人開業の場合、開業の手続きのみで考えると0円です。
また個人開業は赤字の場合、税金が発生しませんが
法人の場合は、赤字であっても都道府県民税の均等割、市民税の均等割というものが
発生するので、お金がかかります。
信用力が高いのはどっち?
信用力が高いイメージといったら法人です。
業種によって法人ではないと取引しない会社もあるようです。
なので、起業するときは取引したい相手という面からも
法人設立がいいのか、個人開業がいいのか検討する必要があります。
信用力という点で注意したいのは資本金の額です。
2006年に最低資本金制度が撤廃されて以来、資本金額には下限はなく、
1円以上で設立することができますが
資本金は会社を運営するために用意したお金を指します。
資本金1円の会社は「どうやって運営するの?」と心配されますので
信用力が低下することにつながるため避けた方がいいです。
法人の方が信用力が高いというイメージですが
個人=信用がないというわけではありません。
個人であっても法人であっても立ち振る舞い方や仕事のやり方で
おのずと信用力はついてきます。
法人設立と個人開業男女比は?
いまや副業を容認する会社が増えてきてますので、
自分でビジネスする人がだいぶ増えてきています。
法人設立と個人開業の男女比について、これは私の感覚になってしまいますが
男性は会社を持つという憧れから最初から法人設立したいという声が多いです。
(もちろん個人開業の男性もたくさんいます。)
女性は個人開業から始めて
事業運営上とか税負担の関係で必要に応じて法人へ組織変更するケースが多いです。
これも人それぞれですが、女性はやる内容重視で
組織形態にはこだわりがない方が多い傾向です。
男性だから女性だからで組織形態を決める必要がありません。
自分でやろうとしている内容が
会社としてやった方が運営しやすいのであれば、初めから法人設立し
そうでなければ個人開業からスタートし、必要に応じて法人へ組織変更が
いいのではないかと思います。
先述したとおり、法人の方がお金がかかりますので
資金ショートしやすいリスクがあります。
やっぱりビジネスやるうえで一番大切なのは「続けること」なので
最初は個人開業して、続けられたら法人へ組織変更と段階を踏む方が安全です。
法人と個人の特徴、
そしてビジネスは「続けるもの」を踏まえて
検討してみてください。
起業したい方は こちら もチェック