静岡県磐田市の税理士
大井 瑛里佳 です。
起業したら、お店が儲けているかどうか把握していないと
お店を続けることができません。
かといって、
みんながみんな経理職や会計事務所に勤務していたわけではありませんので
今回起業して初めて会計に関わることになるという方もいると思います。
今回は起業と会計についてのお話です。
起業したら会計知識は必要?
起業したら会計簿のように収入支出だけで記録しておけばいい
というのではなく、
①会計処理をするための知識
②お店の数字を見るための知識 が必要です。
お店の数字はルールに基づいて算出していきます。
そのルールとは簿記であったり、企業会計原則であったり、税法であったりします。
私たちはこれらのルールを知っておく必要があります。
なかなかなじみのない言葉ばかりですが
起業したら集客だけではなく、会計のような裏方の業務もついてきます。
最低限おさえておく会計知識
起業後、会計は自分でやる予定だけど
どこまで知識が必要なの?と気になる方も多いです。
まず前述した①の会計処理をするための知識についてです。
簿記の何級レベルの知識が欲しいのでしょうか?
個人的には簿記3級程度の習熟度があれば十分だと思います。
資格は取得しなくてもOK。
時間がないようでしたら簿記3級の
・商品売買
・未収入金、未払金
・決算整理
このあたりをおさえておけば、基本的な処理はできます。
税法に関しては
個人事業でしたら、固定資産の取り扱いと必要経費になるものをおさえておきましょう。
法人でしたら役員報酬、交際費、固定資産の取り扱いと損金になるものをおさえておきましょう。
次に②のお店の数字を見るための知識ですが
簿記3級の一番最初に学ぶ項目
貸借対照表、損益計算書の構造をおさえておきましょう。
貸借対照表とはお店の財産、借金はいくらあるのか財政状態を表す表です。
損益計算書とはお店の損益を表す表です。
貸借対照表、損益計算書が何の役割をしているか分からないと
表を見てもちんぷんかんぷんですので
この構造をおさえておきましょう。
会計事務所に頼めば会計知識は不要?
会計を自分でやるのは難しい
そんな方は会計事務所に依頼することをおすすめします。
では会計事務所に頼めば会計知識は不要でしょうか?
会計事務所に依頼する場合
①日々の記帳は自分で行う、会計処理のチェックと決算申告は会計事務所が行う(自計化といいます)
②日々の記帳、決算申告一式会計事務所が行う
の2パターンがあります。
①の場合は、お店の会計処理をするための知識とお店の数字を見るための知識が必要です。
②の場合は記帳は会計事務所がやるのでお店の会計処理をするための知識は不要ですが
お店の数字を見るための知識が必要です。
当事務所は②の日々の記帳の代行も対応しており
お店の数字の報告時に数字の見方と
このように会計処理をしましたの説明をしていますので
苦手意識のある方も安心です。
起業したら会計ソフトは必要?
個人事業主の方で白色申告を行う方に関しては
会計ソフトは不要ですが
青色申告の場合は、手書きや手計算では厳しいので
会計ソフトの導入をおすすめします。
ちなみに法人になると、会計事務所に依頼するケースが多いので
大半の方が青色申告になります。
おすすめの会計ソフトについては
こちらにまとめてあるので、チェックしてみてください。
起業するための学びはしてきたけれど
起業してから必要な会計を学ぶために時間を費やすのはなかなか難しいです。
また本を購入して読んでみても
仕訳などは暗号に見え、まったく分からないということも。
単発の相談では起業初期の方が相談に来られる方が多いサービスです。
後に苦労しないためにも早めにご相談くださいね。
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